クラウドワークスで直接契約・直接連絡をしたいと言われたら?

2022年8月18日

クラウドワークスで直接契約・直接連絡をしたいと言われたら?

※この記事はアフィリエイト広告を含みます。

フリーランスもしくは副業を始める際に、比較的簡単に開始できるクラウドソーシングサービスを利用する方が多いと思います。

私もフリーランス活動を始めるにあたり様々なクラウドソーシングサービスを検討し、2021年1月からクラウドワークスで仕事を始めました。
時折「手数料がもったいないので直接契約をしませんか?」と言われるクライアントの方がいらっしゃいます。
一度も仕事をしていないのに直接契約を持ちかけるクライアントもいます。

中にはクラウドワークスに登録したばかりで、直接契約が規約違反になると知らないクライアントの方もいらっしゃるので、ワーカーだけではなくクライアントの方も一読していただけたらと思います。

心配顔

・確かに手数料(システム利用料)は高い…。
・直接契約をして大丈夫なのか? 

そんな疑問にお答えします。
また、chatworkやLINEをつかった「直接連絡」を打診された際の対処についてもお話いたします。

また、インボイス制度に対するクラウドワークスの回答をまとめた記事もございますので、一読いただけたら嬉しいです。

結論:直接契約は禁止!

2022年4月1日改定のクラウドワークス利用規約3章8条11項に明記されています。
なお2022年4月1日以前は第5条16項にありましたが改定により変更されています。

11. 会員又は過去5年以内に会員であった者は、会員又は過去5年以内に会員であった者と、本サービスを利用せずに、直接に本サービスを通じて委託可能な内容に関する業務委託契約を締結すること及びその勧誘をすることを行ってはならないものとします。但し、弊社が事前に承諾した場合はこの限りではありません。

16条第6項にも記載があります。

6. 受発注者間で本取引に関する報酬を直接授受することを禁止 します。なお、直接の報酬の授受の有無にかかわらず、クライアントは弊社に第2項所定の報酬の払込みを行う義務があるものとします。

「クラウドワークスを利用している者同士は、5年間契約していない限り直接契約はできない」と明記されています。
では直接契約をした場合のペナルティはどういったものなのでしょうか。

規約違反のペナルティとデメリット

規約違反について利用規約第5章第26条5項に記載されています。

5. 弊社は、利用者が第8条第11項又は第16条第6項に違反した場合、当該利用者の登録解除等弊社が必要と判断する措置を講ずることができるものとします。また、弊社は、利用者に対し、違約金として、当該取引の報酬額に対するシステム 利用料相当額か金100万円のいずれか大きい方の金額(当該取引の報酬額に対するシステム利用料相当額の算定が不可能な場合は、金100万円)の支払いを求めること及び一切の法的措置(金銭賠償請求を含むがこれに限りません。)を講ずることができるものとします。

違約金としての金額がなかなかキツイですね…。
フリーランス駆け出しの身にはかなりこたえます( ;∀;)

手数料(システム利用料)は確かに高いですが、違約金に比べたらかわいいものだと思います。

(消費税別・1円未満切り捨て)

報酬額手数料(システム利用料)
10万円以下報酬額の20%
10万円超20万円以下報酬額の10%
20万円以上報酬額の5%

違約金だけではないデメリット

直接契約をした場合の違約金とは別に、下記のデメリットがあります。

  • お金を支払ってもらえるという確証がない
  • 個人情報を提示する必要がある

お金を支払ってもらえるという確証がない

クラウドワークスでは「仮払い」というシステムを採用しているので、「成果物を収めたのにお金が支払われない…」ということがありません。

「仮払い」とは、すべての依頼形式(プロジェクト・コンペ・タスク)でワーカーの「業務開始前」に、クライアントがラウドワークスに契約金額(ワーカーへの報酬)を預けるといったもので、成果物を納品・検収したときに預かったお金をワーカーに支払うという仕組みです。

引用:クラウドワークスの仮払いについて

一方、直接契約は依頼人と受注者のみのやり取りのため、たとえこちらから成果物を納品しても、報酬を依頼人が支払わない限りお金が振り込まれることはありません。

個人情報を提示する必要がある

直接契約すると、報酬は直接口座に振り込まれます。
つまり、依頼人に銀行口座を教える必要があります。

銀行口座は言うまでもなく大切なものです。
フリーランスもしくは副業で直接契約をする機会がある場合は、メインバンクの他に「振り込んでもらう専用口座」を作っておくことをお勧めします。

こちらのサイトで詳しく説明されています。「マネーストア(money store)

私もフリーランスになると同時に「仕事用口座」を楽天銀行で開設いたしました。
FREENANCE(フリーナンス)」との連携もしています。

「直接契約したい」と言われた時の対処法(体験談)

直接契約を持ちかけてくるクライアントの中には、規約違反だと知らない方もいらっしゃいます。
私もこの記事を書くために「クラウドワークスの利用規約」を再読しましたが、登録の際はサラッと読み飛ばしてしまうのではないでしょうか。
「直接契約を持ちかけるクライアントは悪だ!」と決めつけてしまう前に、一度クライアントに規約違反であることを説明することをお勧めいたします。

直接契約を断る際にクライアントの方にお送りしているメッセージがこちらです。

今回はお仕事のご案内をいただきありがとうございます。
提案された直接契約についてですが、クラウドワークスの利用規約3章8条11項と第16条第6項に記載がある通り規約違反となります。
またこの規約に違反した場合第5章第26条5項にあるとおり違約金が発生いたします。
直接契約はリスクが大きいので、申し訳ございませんがクラウドワークスでのやり取りでお願いいたします。

上記のメッセージを読んでも直接契約をしたいと言ってくる場合は思い切って関係を断ち切った方が良いでしょう。

リスクを負って仕事をしてもよい成果物はできません。
登録して間もなくは大変ですが、他の仕事を探しましょう!
良いクライアントの方もたくさんいらっしゃいますよ!

直接連絡をもちかけられたら?

クラウドワークスでは原則としてクラウドワークス以外での直接連絡を禁止しています。

そこで登場するのが「サービス外連絡申請」ですが、契約ごとにサービス外連絡申請を行う必要があります。

詳しい利用方法についてはこちらをご覧ください。
引用:クラウドワークス「よくある質問

クラウドワークス上のメッセージはタイムラグがあったり、大きいサイズのファイルをやり取りできるchatwork等を利用したい気持ちは良く分かります。
私も「サービス外連絡申請」を行い、承認された後にchatworkでのやり取りを行うようにしています。

ただし、契約前にchatworkやLINEに誘導してくるような案件には注意しましょう。
評価やプロジェクト完了率が低いクライアントにも注意が必要です。

私も登録して間もないころは色々な案件に応募しては落ちていました。
(返事もないままということもよくあります)
今は少しずつですがリピートしてくださるクライアント様もいらっしゃいます。

スカウトメールが来て喜んでいたら怪しい案件だったり、、、。
「これは大丈夫な案件かな?」と思ったらすぐにクラウドワークスの「みんなのお仕事相談所」を見ています。

フリーランス・副業を楽しく行う手助けになれたら幸いです。
お互い頑張っていきましょう!

写真素材 PIXTA