貸倒損失の仕訳作成ガイド やよいの青色申告オンライン

2024年1月20日

確定申告準備 やよいの青色申告オンライン 貸倒損失の計上方法

※この記事はアフィリエイト広告を含みます。

今回は私の実体験をもとに、『やよいの青色申告オンライン』で貸倒損失の処理を行う方法についてお話したいと思います。

私も少額ですが、働いた分のお金が支払われないことがありました。
「貸倒損失」という言葉も知らず、どういった会計処理をしなければならないのか分かりませんでした。

この記事でわかること
  • 貸倒損失について
  • 『やよいの青色申告オンライン』での貸倒損失処理方法
  • まとめ:クラウドソーシングの注意点!最低出金額と出金期限
注意

なお、損害に関する責任はこちらでは負うことはできません。
ご自身のケースが「貸倒損失」に当たるのかどうかは税務署等に確認することをおススメいたします。

貸倒損失とは

その響きからもわかるように、貸したお金が帰って来ない、または商品の売り上げ代金が支払われなかったりした際に使われる言葉です。

あまり聞きたくない言葉ですよね。

貸倒損失に似た言葉に「貸倒引当金」というものがあります。
こちらは貸倒れに備えて設定される勘定科目です。

「貸倒損失」とは違うものですので、貸倒引当金について詳しく知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。

商品やサービスを販売する場合、その代金を後払いでもらうことが多いのではないでしょうか。

私もクラウドワークスを利用していますが、現在進行形で現金のやり取りをすることはありません。
クラウドワークスを通じて、複数案件分をまとめて請求しています。

この後から請求できる権利を債権といいます。

売掛債権の種類には以下のようなものがあります。

  • 売掛金
  • 受取手形
  • 貸付金
  • 電子債権

これらの売掛債権が取引先の倒産などによって支払われず、損失となることがあります。
それが「貸倒」です。

せっかく仕事をしたのに、回収できないのは辛いですよね。

今回貸倒が起きた理由、それは「出金期限を過ぎてしまった」こと。
詳しくは後ほどお話させていただきたいと思います。

また、クラウドワークスなどのサービスを利用する際に発生する「システム利用料」と「振込手数料」の仕訳方法を解説した記事もあります。
こちらもご一読いただけたら嬉しいです!

やよいの青色申告オンラインでの処理方法

ここからは貸倒損失が発生した際に『やよいの青色申告オンライン』でどう仕訳処理を行うかについて解説していきます。

まずは「貸倒金」表示設定

考え中の私

あれ、貸倒損失じゃなくて貸倒金になってるぞ?

そう疑問に思った方もいらっしゃると思います。

その理由は、やよいの青色申告オンラインでは、「貸倒損失」は「貸倒金」という名称の科目で設定されているからです。

しかも初期設定では非表示となっているため、表示させるための設定が必要になります。

初期設定では表示されないことを知らない方も多いと思います。
私もそんな中の一人でした。

「貸倒金」勘定科目の表示手順

①やよいの青色申告オンラインにログインします。

②画面左下の「設定メニュー」を開き、「科目の設定」をクリックします。

やよいの青色申告オンライン 勘定科目の設定

③「経費」タブをクリックします。

「貸倒金」の「取引の入力で表示」にチェックを入れ、登録ボタンをクリックします。

登録ボタンをクリックすると、「OK」ボタンが表示されるのでこちらもクリック。

これで「貸倒金」の取引の入力が可能になりました。

「貸倒金」の仕訳処理について

やよいの青色申告オンラインを利用して「貸倒金」の仕訳の入力を行います。

売掛金の貸倒れ処理の仕訳

借方:貸倒金 ○○○円 / 貸方:売掛金(取引先名) ○○○円

貸倒金 仕訳処理 やよいの青色申告オンライン

これで「貸倒金」の処理が完了しました。

まとめ:クラウドソーシングの注意点!最低出金額と出金期限

「貸倒損失(貸倒金)」が発生した理由についてお話したいと思います。

私はクラウドワークスの他に、クラウディアというクラウドソーシングサイトを利用していました。

しかしなかなかデザイン案件が出ないため、退会することに。
1件100円の案件を2つ行っていました。

しかし最低出金額の1,000円に到達していなかったため、出金することができず。
こちらの案件は売掛金として仕訳処理を行っていたため、どうにかして会計処理を行わなくてはなりません。

調べたところ「貸倒損失」というものがあることが分かりました。

やよいの青色申告オンラインでは初期設定で非表示となっていたため、科目の表示設定から行う必要がありましたが無事に仕訳処理を行うことができました。

クラウドソーシングにはそれぞれ、出金期限や最低出金額、出金手数料が決められています。
お仕事をする前にそちらの確認もしっかり行いましょう!

クラウドソーシング名最低出金額出金期限振込手数料
(税込)
クラウドワークス1,000円※報酬支払確定日より
180日
100円(楽天銀行)
500円(その他金融機関)
クラウディア1,000円アクセスが90日無く、金額移動が無くなってから180日300円

※クイック出金の場合には、未出金合計金額530円以上で出金が可能

今回は「貸倒損失(貸倒金)」と、やよいの青色申告オンラインでの仕訳処理のやり方についてお話させていただきました。

確定申告に向けて、すこしでも読んでくださった方の助けになったら嬉しいです!

最低出金額と出金期限、貸倒損失には注意して楽しく仕事をしましょう!

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