独学で合格!1日1時間で完了、色彩検定UC級学習方法

2023年8月7日

独学で合格!色彩検定UC級学習方法

※この記事はアフィリエイト広告を含みます。

イラストや漫画を描く際の私の悩み。

「何色にしたらいいんだろう?」

独学でイラストや漫画を描くようになったため、正式に配色の勉強をしたことがありませんでした。

自分自身の感覚で配色を決めることも多く、気づいたら色の迷子になることも…。

本格的に色の勉強をしよう!と決めた時に、目に留まったのが『色彩検定』でした。

色彩検定には1~3級と、2018年に新設されたUC級があります。

私が受験したのは『色彩検定UC級』です。

考え中の私

なぜ1~3級ではなくUC級を受験したの?
色彩検定の勉強方法は独学と講座どっちがいい?

こんな疑問にお答えいたします。

記事の概要

  • 色彩検定UC級って何?
  • 独学?講座?どちらがいい?
  • 独学で合格!学習方法3Step
  • 学習方法の工夫
  • 本記事のまとめ

「独学は不安だ」という方は、こちらで色彩検定について学べる講座を受講する方法もあります。

色彩検定とは

『色彩検定』は、文部科学省後援の公的資格です。
※国家資格ではありません。

資格の内容は『色彩検定』という通り、色についての知識や実技のレベルをはかるものです。

普段何気なく見ている「止まれ」の標識はなぜあの配色なのか?
色に関する知識だけではなく、色が見える仕組みや眼の構造などを学ぶことができます。

色彩検定 資格の種類について

学習内容試験方法検定料試験時間
3級色の初心者向けマークシート方式7,000円60分
2級実務に応用したい方向けマークシート方式10,000円70分
1級色のスペシャリスト向け1次:マークシート方式
2次:記述方式(一部実技)
15,000円※1次免除者も同じ1次:80分
2次:90分
UC級色覚の多様性
色のユニバーサルデザイン
マークシート方式6,000円60分
2024年3月現在

2024年受験を目指そう!

どちらの級も合格ラインは満点の70%前後と記載されています。

ちなみに1級の試験は冬季のみのようです。
※2024年度情報

2024年も夏と冬の2回に検定が行われます。
各級ごとに試験時間が違いますので、時間もしっかり確認して検定に臨みましょう。

申込期間試験日受験可能な級
4月1日(月)~5月16(木)夏期 6月23日(日)2・3・UC級
8月5日(月)~10月3日(木)冬期 11月10日(日)全級
   12月15日(日)※1級2次

詳しくはこちらの公式サイトをご覧ください。

色彩検定UC級の資格を取ろうと思ったきっかけ

きっかけは私のサイトを見た息子の一言です。

「タイトルが見にくい」

以前のサイトのタイトルは、ピンク色の背景に白い文字。
可愛い感じを優先させた配色にしていました。

けれど息子が「見にくい」ということは、他のユーザーの方も見えづらいに違いない。
そう思い、色について調べることにしました。

そこでたどり着いたのが『Webアクセシビリティ』と『ユニバーサルデザイン』。
さらに調べていくと、色彩検定の資格の中に『色のユニバーサルデザイン』についての資格があることを知りました。

それが『色彩検定UC級』です。

色の見え方に特性がある方がいること、また加齢によっても見え方が変わることを知りました。

イラストや漫画を描く上で、色覚特性について学ぶことはとても大切なことですし、「視覚的にわかりやすく」というサイトの目標にも合っています。

↓色彩検定の勉強をしながら、サイトの配色などを修正した記事はこちらです。

1級・2級・3級も気になりますが、今回はこちらの『色彩検定UC級』を受験することにしました。

独学で合格!色彩検定UC級 学習方法3Step

私が勉強した期間は約1ヶ月。
1日の学習時間は1時間(平日のみ)です。

その際利用したテキストや学習方法についてお話したいと思います。

『色彩検定UC級』この2冊で合格!

私が使用したのは、『色彩検定UC級公式テキスト』と『色彩検定UC級過去問題集2022年版』です。
過去問題集は2023年度版が発行されていますので、好みに合わせてご購入下さい。
公式テキストは2022年度版が最新版となっております。

現在色彩検定の公式サイトで購入すると、「公式ノート」のプレゼントがあるそうです。

『公式ノート』が欲しい方は、購入する際に『公式ノートを同封する』をクリックするのを忘れずに!
※公式ノートの数量は1冊以上を選択しても、1冊の同封となります。

1から3級については、公式テキスト以外にも様々な出版社から教本が発行されているのですが、UC級は2018年に新設されたため公式以外の教材はまだないようです。

テキストはユニバーサルデザインについての基礎知識から、色のユニバーサルデザインの進め方まで全部で6章に分けて解説されていました。

巻末には資料があり、試験には出ないけれど役立つ情報がまとめられています。

公式テキストは、公式サイト・Amazon・楽天・お近くの書店で購入可能です。
私は両方ともAmazonで購入いたしました。

Step1~3の流れはこうです。

  1. 公式テキストを読む・ノートにまとめる
  2. 過去問題集を解く
  3. 過去問題集と公式テキスト再確認

各項目について詳しく説明いたします。

Step1 公式テキストを利用

色について改めて学ぶということで、まずはテキストを読むことから始めました。

6章に分かれているので、「1日1章」を目標にして読みました。

分からないところや気になる言葉などがあったら、ノートに書き写す。
ノートを見返した時に言葉だけでは理解できなさそうなところは、イラストも併せて描いておく、そうやって書いていくうちに自分用のテキストが出来上がりました。

分からないところや気になるところが多すぎて、ほぼ丸写しという感じでしたが、100ページほどのテキストなのでそんなに苦にはなりませんでした。

このノートは『Step3』で更に書き込みが増え、自分だけの『色彩検定UC級テキスト』になります。

テスト前の見直しに大いに役立ってくれました。

Step2 過去問題集を解く

こちらも公式の過去問題集です。
2022年版のもので、夏季試験と冬季試験と練習問題が掲載されていました。

基本的にマークシートなのですが、最後の方では記述問題も出題されるため、専門用語などは意味を含めてしっかりと覚えておきましょう。

1日目は夏季の過去問、2日目は冬季、3日目は練習問題といった感じで進めていきました。

何度もやり直せるようテキストには書き込まず、ノートに解答を書いていきました。
ちなみに初日の結果は、200点中140点で不合格でした。
※解答ページに「この試験の合格点数は160点です」と記載があったため。

また、『色彩会員』になっていたので、送られてきた『色彩情報AFTジャーナル』に載っている過去問も解くことができました。
公式過去問題集とはまた違った切り口の問題だったので、試験に向けて良い勉強になりました。

『色彩会員』になるためには年会費2,500円が必要です。
ちなみに色彩検定受験と同時に申し込むと、年会費2,000円で申し込み可能です。
気になる方は1年だけでも『色彩会員』になってみてはいかがでしょうか。

『色彩会員』申し込みはこちらから

過去問題集の欠点? 工夫したこと

夏季と冬季2種類の過去問しかないため、何度か行うと問題も答えも覚えてしまいます。
「そんなにやり込む必要はないのでは?」と問題集を閉じたくなってしまうかもしれません。

そういう時は自分がよく間違う問題や、正解したけれど引っかかる問題を抜き出してみましょう。

そしてその問題についての解答のページを読み直し、さらに公式テキストで確認すると理解が深まります。

私は自分がよく間違う問題や、正解したけれど引っかかる問題をイラストにしてSNSにアップしていました。

こちらはその一部です。

光は電磁波の一種 電子レンジで温まったご飯を持って感動している私。
視認性についての解説。背景色と文字色のコントラスト比による見えやすさの違い

Step3 公式テキストと過去問題集総見直し

過去問題集がほぼ満点になったら、こんな気持ちになるかもしれません。

「もう勉強しなくて良いのでは?」
私もそう思いました。

この油断が大敵です。
前述したとおり、過去問題集は夏季と冬季2種類の問題だけです。

2018年度から2022年度までの過去問題集であれば、公式テキストを網羅しているかもしれませんがそうではありません。

最初のStepでテキストは読み込んだから大丈夫、ではなく改めて読み返してみましょう。

過去問題集を解いてから読み返すと、最初に通して読んだときには気づかなかった発見があります。
面倒かもしれませんが、再度公式テキストを読むことをお勧めします。

まとめ 色彩検定UC級を学んで色の知識を深めよう!

今回は『色彩検定UC級』に独学で合格する方法についてお話させていただきました。

公式テキストと公式の過去問題集だけでも十分に合格することができます。

「独学だけでは不安だ」
という方は、資格取得に向けたオンライン講座もありますので自分に合った勉強法を見つけてください。

人気の習いごと特集

試験では過去問題集にはなかった切り口の問題も出題されます。
だからこそ、テキストと問題集を繰り返し読み解く必要があります。

  1. 公式テキストを読む・ノートにまとめる
  2. 過去問題集を解く
  3. 過去問題集と公式テキスト再確認

2023年度冬季検定は11月12日(日)
申し込み期間は10月5日(木)まで

UC級だけではなく、1級・2級・3級もありますので、自分が身につけたいスキルに合わせて受験を検討されてみてはいかがでしょうか。

スキルアップをしたい方、色のユニバーサルデザインについて学びたい方の参考になれば嬉しいです。

写真素材 PIXTA